2014.05.06 7つの習慣 スティーブン・R・コヴィー 私的成功 [書評](中編) 書評 先日、完訳 7つの習慣の書評として、第1〜第3の習慣までの私的成功についてまとめました。 今回は続きとして、第4〜第6の習慣までについて、まとめていきたいと思います。 公的成功について 7つの習慣、第4〜第6の習慣については公的成功に関する習慣になります。 第1〜第3の習慣での私的成功に対して、公的…つまり、周囲との関係に関する習慣が主な内容となります。 第4の習慣: Win-Winを考える まず最初、第4の習慣は「Win-Winを考える」。 Win-Winという言葉を聞いたことがある人もいるかと思いますが、要は自分も相手も得をする、成果が得られるということですね。 普段、どうしても勝ち負けや損得にこだわってしまいがちですが、そういったことに捉われずに、相手が納得のいく方法を意識し、その上で自分も損をしない。妥協しない案を見付け出すことが、Win-Winを考えるということになります。 第5の習慣: まず理解に徹し、そして理解される 第5の習慣は「まず理解に徹し、そして理解される」というタイトル。 少しどういうことだろう?と考えるようなタイトルですね。 要約すると聞き上手になろうということです。 相手が言葉で伝えようとしていることを、しっかりと聞いて、理解し、反応する。 これって、結構難しいですよね。 7つの習慣の中では、ここで自らの経験で反応してしまうことは良くないこととしています。 自分の体験や考えをただ示すのでは無く、話している相手が、どんな気持ちなのか?なにを解決したいのか?という点を捉え、相手の気持ちになって考える。 文字で表すのは簡単ですが、実践するのはとても難しいことなので、まずは相手の話をよく聞くという点が大事だということだけでも、常に意識しておきたいですね。 第6の習慣: シナジーを作り出す 第6の習慣は「シナジーを作り出す」。 シナジーとは、個々の集まりによって、全体の総和より大きな成果が生み出せるといった内容です。 この習慣は、人と人との協力、あるいは複数の会社の協業・提携などによって、より大きな成果を生み出すことを目的とするということになります。 シナジーを作り出すためには、相手との「違い」を理解し、お互いが納得のいく案を探す必要があります。 どちらかが譲ったり、お互いが妥協する案では、シナジーは得られません。 これも非常に難しいことではありますが、まずはお互いを理解すること、そして、大きな成果を生み出す案が出るまで妥協せずに粘ることが大事ということですね。 まとめ 今回は、公的成功に関する習慣についてまとめました。 私的成功と異なり、相手があることなので、どれも難易度が高いものばかりです。 どうしても、合わない相手も出てくる場合があるでしょう。 みんながみんな、ここで書いた内容を理解し、実践しようと努めているのであれば多くの場合問題ないのでしょうが… 残念ながら、必ずしもみんなが同じ気持ちとは限りません。 そんなときは、第4の習慣でも出てくるのですが、No deal(取り引きしない)という選択肢があることも忘れないようにしましょう。 完訳 7つの習慣 人格主義の回復 posted with ヨメレバ スティーブン・R・コヴィー キングベアー出版 2013-08-30 Amazon 楽天ブックス