2013.09.25 ロスジェネの逆襲 | 池井戸潤 書評 「やられたらやり返す…倍返しだ!」 どうも!とろあ( @tohroa )です。 主役の堺雅人さんの強烈なキャラクターと、毎週気になるストーリー展開で大注目の中、先日最終回を迎えたTBSテレビドラマ「半沢直樹」。 ドラマ最終話を観た勢いで、続編である「ロスジェネの逆襲」を購入。一気に読んでしまいました:D 最終回を見ていない人には若干のネタバレを含みますが、レビューして行きたいと思います。 原作と続編 ドラマ「半沢直樹」は、池井戸潤さんの「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」という小説が原作。 ドラマは前半と後半で2部構成になっており、小説2作品の内容が原作通りに展開しました。 原作は既に続編として「ロスジェネの逆襲」が発売されており、既にその続編の執筆に入っているとの情報も。 続きを匂わせるドラマ最終回 最終回に半沢は行内の不正を暴き、その成果として階級アップが確実と思われる辞令を聞くために、東京中央銀行の中野渡頭取の部屋へ。 そこで伝えられたのは、想像していたものとは違った「証券子会社への『出向』の辞令」だった。 ドラマはここで終了となり、唐突な展開とスッキリしないラストに賛否両論あるみたいですね。 僕としては原作が忠実にストーリー化されていて、続編が既にあることを認識していたので、ラストの辞令では「何かあるだろう」と考えていました。 予想通り予想外の展開で、”続きがある”ということに対する喜びすらありました。 なんて思っていたら、こんな記事がありました。 演出は福沢諭吉の玄孫で、慶応大在学中に日本一に輝いた元ラガーマンの福沢克雄氏が担当。同氏が原作者の池井戸潤氏に「半沢が頭取になるまでやらせてほしい」と直談判を済ませており、続編はドラマや映画で実現する可能性が高そうだ。 参照元:半沢直樹:続編確実 原作者に直談判済み「頭取になるまで」- 毎日jp(毎日新聞) 是非ともドラマ続編、もしくは、映画化されるのを期待したいと思います。 とは言え、最終回を観終えた直後、Amazonストアで続編「ロスジェネの逆襲」を発見して、勢いで即購入してしまいました。 ロスジェネの逆襲 「ロスジェネの逆襲」は、ドラマのラストシーンでの辞令によって、半沢が東京中央銀行の子会社である東京セントラル証券に出向した後のお話です。 出向先で営業企画部部長として働く半沢直樹だったが、そこでも東京中央銀行絡みの怪しい取引が発生。 なんと、まさかの親会社である東京中央銀行と、子会社である東京セントラル証券で争うことに!? グループ会社同士での争いとなってしまい、「これではどちらが買ったとしても、そもそも東京中央銀行の行員である半沢にとって、銀行の信用や業績を下げてしまうことに、良いことは無いのではないか?」と思いながら読んでいました… しかし! 最後には驚くほど綺麗に事態が収束する展開となっています。もちろん、ドラマ同様半沢の「倍返し」に興奮すること間違いなし!! 詳細は、是非とも原作を読んで確かめてみることを、お勧めします:) 最後に一言 前作2作品はドラマで観ていたので、本としては読んでいません。今回「ロスジェネの逆襲」がシリーズとして初めて文章で読むことになりました。 まだドラマの記憶が鮮明に残っている時期なので、半沢や渡真利などのキャラクターは、顔だけでなく声まで聞こえてきそうなくらいに想像出来て、楽しく読み進められました。 ただ…小説には、半沢花って出てこないんですね?! 読み終えてから気付きました。そういえば、上戸彩を想像しなかったなぁ…って。