2014.03.24 年収が低いならマンション(家)は増税後に買いなさい 五十嵐明彦 読書記録 書評 マイホーム購入を検討中。とろあ( @tohroa )です。 先日、新築一戸建てのモデルハウス見学に行ってきたのですが、翌週には新築マンションのモデルルームも見に行ったりしていました。 最新の設備もあったりして、夢も膨らむのですが… 決して安い買い物では無く、自分で納得して買いたいので、参考になりそうな本として年収が低いならマンション(家)は増税後に買いなさいという本を買って読んでみました。 なぜ増税後がいいのか? 本のタイトルを読んで、まず感じるのは「なんでわざわざ税金が上がった後に買うことを勧めるのか?」という点ですね。 この答えは、いくつか上げられていたのですが… まず最初に、増税後にマンション価格が下がる、または、変わらないことが挙げられていました。 税気が上がるのにマンション価格が下がるの? いま、ぼくと同じようにマイホーム購入を考えられている方は、「税金が高くなる前に!」と考えている方が多いのでは無いでしょうか? こうした考えの人が沢山居て、マンション(一戸建て)を売る側もこれに合わせて、「早く買った方がいいですよ!」と宣伝しているのがいまの状況です。 この勢いに乗って、多くの人が増税前にマイホームを購入したとして、増税後にマンション(一戸建て)の価格が上がるとすると… 値段が上がった後は、マンション(一戸建て)を渋々購入する人か、間に合わなかったと諦めて見送る人に分かれますね。 さらに、購入しようとする人の年収は増税したからと言って、大きく上がる訳では無いので、値段が上がることで購入出来なくなる人も出てくるでしょう。 上記のような状況から、売る側も売れなくなってしまって困るので…値段を急に上げたり出来ないというのが、マンション(一戸建て)の値段が下がる(または、変わらない)と著者の五十嵐さんは予測されています。 増税後は救済策が活用できる 増税後に買うことをオススメする理由は、住宅の値段だけではありません。 増税後の住宅購入者に対して、国が救済策を用意してくれています。 「住宅ローン控除」と「すまい給付金」という2つがあり、年収が低い人ほど補助の割合が大きくなるのが特徴です。 住宅ローン控除 住宅ローン控除は、以前からあった制度なのですが、増税後は控除額が引き上げられるとのこと。 住宅ローンの価格によって、所得税や住民税が控除され、引き上げ前は年間最大20万円までだったものが、年間最大40万円まで引き上げられます。 すまい給付金 すまい給付金は、住宅購入者に与えられる給付金で、年収が低いほど、給付額が高くなるというもの。 こちらは消費税増税に伴い導入される制度で、消費税が8%になった際に最大30万円、10%になった際に最大50万円の一時金が支給されます。 すまい給付金は住宅購入後に申請が必要となります。 この制度を知らない人は給付を受けられないという点に気をつけて、しっかり活用したいですね。 マンション(一戸建て)選びのポイント 年収が低いならマンション(一戸建て)は増税後に買いなさいでは、上記の「住宅の価格」や「救済策」の話以外にも、マンションと一戸建て、どちらを買うべきか?や、住宅選びのポイント、価格に対する考え方が丁寧にまとめられています。 特に興味深かったのが、値下がりについてで、マイホームを購入した後にもし売ることになった時のことを考えて、マンション(一戸建て)を購入しましょうという内容。 値下がりが無く購入時と同じ価格で売れれば、タダで住んでいたのと同じで、値下がりがあった場合、その差額で住んでいたという考え方になります。 購入時ちょっと高くても、駅からの距離など利便性を選ぶ(=値下がりしづらく、売りやすい)か、少し不便だけど安い家を選ぶ(=値下がりしやすく、売りづらい)かを、考慮すべきなんですね。 調べておきたいこと 今のところ新築しか見学に行っていないのですが、中古マンションなんかも調べようと思っていたところでした。 中古の価格を調べるついでに、同じエリアでの新築と中古の差額を、値下がりの参考価格として、調べておこうかと思います。 あとは、自分の年収、所得税・住民税、頭金をいくらにするのかなど、救済策とのバランスを考えながら検討していきたいですね。 補助の詳細や、住宅選びのヒントは、本の中で細かくまとめられているので、住宅購入を検討されている方は、一度立ち止まってこの本を読んでみることをオススメします。 年収が低いなら マンション(家)は増税後に買いなさい posted with ヨメレバ 五十嵐 明彦 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2013-12-27 Amazon 楽天ブックス