2014.03.18 情熱を注いで、働く | 山元賢治 読書記録 書評 何のために働いて、働いて何をしたいのか? これは最近ぼくが良く考えることなのですが… 今回、そんな悩みとマッチするようなタイトルの本を見つけたので、レビューしてみようと思います。 著者 山元賢治さんについて 正直を言いまして… 恥ずかしながら、著者山元賢治さんのことを、この本を手にするまで存じませんでした。 みんなが知っている…のかはわかりませんが、2004年からアップル・ジャパンにて代表取締役社長を務められていた方なのですね! 本の内容 「情熱を注いで、働く」の中では、日本人の働く姿勢や考え方について、一つの方向性を示してくれる内容となっています。 当然この本に載っている内容が全てでは無く、著者本人も人の人生をコピペしたような生き方はするなというような内容をかかれていて… 真似をすることが必ずしも成功に繋がるとは限らないと書かれていますが。 ここ最近は、色んな人との触れ合いの中から、色んな考え方をするようになったぼくとしては、共感・納得できる部分の多い内容で、考えを後押ししてもらえたように感じました。 今後、しっかりと行動に移していけるように、前進していきたいです。 心に残ったフレーズ 本を読んで、いくつか印象に残った言葉をピックアップして紹介してみたいと思います。 働かざるもの食うべからず このフレーズは、皆さん今までに何度も耳にしている言葉かと思います。 山元さんは本の中で、何度かこのフレーズを使われており、「何のために働くのか?」という問いに対して、第一に「食っていくために、働くのだ」と示されていました。 最初の方では、「働かざるもの食うべからず、志なきもの働くべからず」という、山元さんご自身の考えが書かれていて、ぼくの勝手な解釈ですが、生きる目的を持って働きなさいという意味なのかな、と感じました。 何があっても「なるほど」と受け止めることができ、自分のものにできる素直さ ぼくは、人からなにか頼まれた時、仕事にしろ、プライベートにしろ、基本的には断ったりしないようにしています。 これは意識的にそうしようと心がけていることなのですが… 小さなことでも、頼まれたことをこなすことで、たとえ小さなことでも何かを得られると感じているからです。 この考えとリンクしたのが、この何があっても「なるほど」と受け止めることができ、自分のものにできる素直さというフレーズでした。 目的地そのものを再設定して、そこにちゃんと到達するのはブレるとは言いません 「目指すもの」は変化してもかまわないというチャプターにて登場するフレーズです。 ぼくはしっかりとした信念を持って、何かに向かって進めているかというと、現段階ではYESとは答えられないのですが… 何にしろ目指す方向を定めずに生きるより、いま立てられる目標をしっかり立てて進み、何か違うと感じた時には方向修正していけばいいんだ、と。 「インデックス型メンター」を持つ 一人のメンターを対象にあの人みたいになりたいという理想もいいですが、メンターを複数見つけて、この人の良い部分、あの人の良い部分、といったように自分が良いと思える部分を集めて、取り入れていきましょうというフレーズ。 他人も完璧では無いですし、自分も完璧にはなれませんが、色んな人の良いと思うことは吸収していきたいですね(^^) 人生は「ロケット科学」ほど難しくない アメリカ人との会話でよく出てくるフレーズなのだそうです。 「It’s not rocket science」 ロケット科学というのは、とても難しいことの代名詞として使われており、それに比べれば大抵は容易いことでしょうというニュアンスになるそうです。 このフレーズには、これ以上の意味はないのですが、日本では聞かない表現が面白かったのと… 確かに宇宙に行くことなんかと比べると、ぼくの毎日の生活はそこまで難しくは無いだろうと思えたので、取り上げてみました。 最後に 途中でも書いたように、この本に書いてあることをただ真似するだけでは、成功に繋がるとは限りません。 自分で自分を奮い立たせながら、目標や向かうべき方向を定めて進んでいくことで、自分自身の人生を充実させ、会社への貢献にも繋がるでしょう。 決して今の状況に満足して、惰性で仕事したりせず、挑戦し続けて行きたいと思える内容の本でした。